On Oracle パートナー紹介

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社

1日100万枚の帳票スプールデータも蓄積、スムーズな再印刷を実現

赤松浩司氏
ウイングアーク テクノロジーズ株式会社
技術開発本部長
赤松浩司氏

日本独自の、帳票のオープン化に多くの実績を持っているのがウイングアーク テクノロジーズ株式会社だ。帳票の入力、作成、出力をメインに企業の基幹業務を強力に支えている。その中で、2006年度の出荷金額で帳票運用パッケージ市場の57.5%という圧倒的なシェアを得ているのが「Report Director Enterprise(以下、RDE)」だ。

「RDE」は帳票出力をサポートする帳票統合スプールサーバだが、ここで作られたスプールデータを保存し、再利用を容易にする専用アーカイバとして「RDE eXtended Archiver(以下、RDE-XA)」が登場した。「帳票を作成し、印刷することと共に重要なのは、再印刷が容易にできることです。たとえば、請求書を送ったら先方が紛失してしまって再発行することになった、という経験は誰にでもあると思います。この時、迅速な再印刷を可能にする方法としてスプールデータのアーカイブを行うのが、RDE-XAです」とウイングアーク テクノロジーズ株式会社 技術開発本部長の赤松浩司氏は語る。

帳票を出力するための元データを管理するのではなく、スプールデータを管理するというのが大きな特徴だ。これは、電子保存ツールでも、ドキュメント管理ツールでもない新カテゴリのソリューションだという。「スプールデータというのは、最終形のデータではありません。また使うかもしれないからとりあえず取っておきたい、という需要に応えるものです。使い終わった最終データを保存するのではなく、いつでも使えるように置いておく感覚ですね。ただ、そのとりあえずの期間が非常に長いので、専用のソリューションが必要となります。中には7年間保存したいという企業もあります」と帳票スプールデータ管理の難しさを語るのは、事業統括本部 プロダクトマーケティング部 部長の谷口功氏だ。

大企業の中には1日100万枚の帳票を出力する企業もある。そのデータを全て蓄積し、スムーズな検索と出力を可能にするためには、信頼性の高いDBが必要だ。長期間、大量データの保持を保証できるDBとして新たに採用されたのが、Oracle DatabaseおよびOracle Application Serverだ。「お客様からは商用DBを使いたいという声を多くいただいていました。特に大規模システムの場合は堅実かつ安定した運用が求められるため、中には、オープンソースではなく、サポート体制などが整っている商用DBを使いたいと名指しする企業もありました」と谷口氏はユーザー需要に応えての採用だったことを明かす。

RDE XA

 

コンテンツマネジメントツール化や海外展開も目指す

谷口功氏
ウイングアーク テクノロジーズ株式会社
事業統括本部 プロダクトマーケティング部
部長
谷口功氏

現在は日本企業向けに帳票データを専門に扱っている「RDE」と「RDE-XA」だが、将来的な展望としては2つの方向がある。1つは、帳票スプールデータを超えてコンテンツマネジメントツールとしての成長を遂げる方向だ。ウイングアーク テクノロジーズ株式会社では、企業が戦略的にデータ利用ができる体制を整えることを「情活」という言葉で表現している。

情活が進めば、自然と扱う帳票のスプールデータは増え続ける。企業に大量に蓄積されるドキュメントなどのデータ管理がすすむと、コンテンツマネジメントは自然と必要性が高まってくる。その中で、業務に欠かすことのできない帳票のスプールデータを保存する「RDE-XA」の活用範囲は幅広く、企業内のドキュメントの管理を推進するプロダクトにもなりえる。

もう1つが海外展開だ。「今、日本企業が製造拠点としているのも、進出先として候補に上がるのも、英語圏ばかりではありません。オフィス内だけで使われるならば英語でも良いかもしれませんが、配送伝票等の現場で使われる帳票はやはり現地語での表記が求められます。グローバル化が進むと対応が必要な言語もそれだけ増えるわけですから、今後の大きな課題です」と赤松氏は語る。

現状では、すでに海外進出した日系企業間でのやり取り等で「RDE」が活用されているケースは多くある。また、海外企業に向けても帳票という感覚ではなく、新たな使い方を提案したいとしている。「たとえば、アメリカ企業の作る伝票的なものは非常に簡素です。しかし日本企業よりもダイレクトメール等は凝ったデザインのものを頻繁に発行します。大量に印刷する必要があり、再利用の需要も高いダイレクトメールに「RDE」を活かす方法もあるかもしれません。こうした海外展開についても、海外市場に強いオラクルのサポートを期待しています」と赤松氏。

また、IT業界のトレンドであるクラウドについても、対応の準備が進められている。「企業の基幹業務に関わるものなので、プライベートクラウド的な使い方になるとは思います。ただ帳票の出力というのはプロダクトの従の部分です。RDEも、主の部分が進む方向に従うことになるでしょう」と谷口氏は語る。

ビジネスの要求に迅速かつ的確に対応してきた「RDE」シリーズは、今後も企業によりよいソリューションを提供してくれそうだ。

企業プロフィール

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社

業務に不可欠な帳票システム・集計レポーティング分野に特化したツール・ミドルウエア製品の開発を専門に行い、販売、導入支援、コンサルティング、保守を行う。JAVAで開発されたマルチプラットフォームシステムで、他業務アプリケーションと柔軟に連携、上場企業の情報システム部門や大手SI企業のシステム開発効率化にも一役を担っている。

 http://www.wingarc.com/